植毛手術中で恐ろしい事と言えば痛みです。実際に手術中や手術後に痛みを感じることがあるのでしょうか。
年代に関係なく植毛手術を受けようとする方がいますが、どの世代であっても植毛の不安としてトップになるのが“痛み”。痛みを感じにくい植毛手術があるのであれば、そちらについてもあわせて解説します。
ドナーとは、薄くなってしまった部位に植える髪の毛の事を指します。主に、後頭部から採取する髪の毛の事を指しています。
植毛手術には局所麻酔使います。
植毛時には必ず局所麻酔を実施して、痛みが出ないようにしてから手術を実施します。ドナーを採取する時には痛みは発生しません。ちなみに、植毛クリニックにもよりますが、精神安定剤を利用するケースもあります。
いままで手術を受けた経験がない男性も多いと思います。女性よりも血に弱いといった特性も男性にはありますので、心配な方は精神安定剤の利用をクリニック側に打診しましょう。
局所麻酔と精神安定剤を併用すると、眠っている間に手術がある程度進みます。起きたら、ドナーが採取された状態になっているので何も心配はありません。
大量の植毛をする場合には、ドナーを採取する場所が広範囲に及ぶ事もあります。その場合は、複数回、局所麻酔を打つことで対処可能になります。
一方、クリニック側でも1回当たりの植毛本数を4,000本程度までとしている場合が多いので、それほど広範囲に渡って麻酔を打たれる心配はありません。
局所麻酔は全身麻酔とは違い、身体に対する負担が極端に少ないです。全身麻酔の場合は、身体全体に影響を与えるため、麻酔関連の医療事故のほとんどが全身麻酔なのです。
植毛手術で使われる局所麻酔の影響は麻酔を打ったその周辺部位のみになります。安全性は確立されているので、ほとんど気にする必要はありませんよ。
もしもの場合に備えて、植毛クリニックでは心電図モニターを導入して随時確認をしています。問題があれば、いつでも施術を中止できる体制を確保しています。
ドナー採取時と植毛時には、その場所に対して麻酔を打つことになりますが、基本的にチクっとするだけです。頭皮はそれほど皮膚が分厚いところではないので、かかとに麻酔注射するような場合と比較しても痛みは圧倒的に少なく済みます。
植毛後は、麻酔が切れるとチクチク痛む事があります。麻酔はあくまで手術中に効くように設定されおり、手術後には麻酔の効果も切れてしまうのです。
精神安定剤は1時間くらいで効果が切れてしまうので、手術途中で目を覚ますことになります。しかし、その時点では、まだ局所麻酔がしっかり効いているので特に心配することはありません。
局所麻酔が切れるのは、帰っている最中か家についてからになります。チクチクといった痛みが感じられますが、耐えきれないような痛みではありません。
ただ、どうしても気になる方もいるので、痛み止めを処方してもらいましょう。植毛クリニックの多くで痛み止めを処方しているので、飲んだら痛みは収まりますよ。
植毛してしばらくは洗髪をしないので、頭皮自体に何らかの負担がかけられること自体が少ないです。ただ、頭皮に何らかの衝撃が与えられると、痛みが大きく発生してしまう可能性もあるので注意してください。
簡単に説明するとFUE式植毛はメスを使わない手術法で、FUT式植毛はメスを使う手術法になります。メスを使わない手術法であるFUE式植毛のほうが、実際に痛みは少ないです。
メスを使うと、ドナー採取に関係ない皮膚までカットすることになるので、痛みが出る場所が広範囲に及んでしまう可能性まであります。
FUE式植毛にはFUT式植毛よりも定着率が悪いといった特徴もあるので、どちらに重きを置くかを考え、植毛方法を選択しましょう。
定着率重視ならFUT式植毛、痛みを重視するならFUE式植毛がおすすめですよ。