ロボット植毛(自動式植毛)におけるメリット・デメリット・リスクまとめ

ロボット植毛のメリットとデメリット(リスク)

髪の毛を採取するマシーンを可愛くキャラクター化している

植毛の中にはロボット植毛(自動式植毛)と呼ばれているものがあります。ドクターの手によって植毛をするのではなく、ロボットが行うとの特徴があるわけです。

 

ロボットで植毛することについては、どのようなメリットが有るのでしょうか。どのようなデメリットが有るのでしょうか。

 

利用するにしてもしないにしても、そもそもロボット植毛とはどういったものなのかをしっかりと理解しておかなければなりません。

 

こちらではロボット植毛のメリットとデメリット、さらにリスクといった面にも注目してみました。植毛を計画している、という方は必見です。

 

そもそもロボット植毛(自動式植毛)ってなんだ!?

ロボット植毛は、植毛手術のすべてをロボットが実施するのではありません。基本的に実施するのは髪の毛の採取だけをロボットが行います。

 

毛を植える、という行為についてはドクターが直接実施するのです。ですから仕上がりという面では、完全なドクターによる手作業とロボット植毛には大きな差はありません。あくまで採取についての違いがあるわけです。

 

過去のロボット植毛と現在のロボット植毛には大きな違いあり

ロボット植毛は何年も前から行われています。比較的歴史のあるものなのです。ですから昔のロボット植毛と現在のロボット植毛には大きな違いがあると言わざるを得ません。

 

以前のロボット植毛に関しては、植毛の精度が悪いのも事実です。しかし現在取り入れられているロボット植毛の「ARTAS」はAIを搭載しており、植毛の精度が極めて高くなっているのです。プログラムのアップグレードも常に行われており、高水準な植毛を実現しています。

 

ロボット植毛(自動式植毛)のメリット5つ

植毛の費用は高額であることが知られています。基本料金が20万円からかかり1株あたり1,000円程度が相場になってくるのです。1,000株の植毛を実施すれば120万円程度かかる計算です。

 

ロボット植毛は低価格の設定となっている事実があります。最新式ロボット植毛であるARTAS(アルタス)植毛の費用をチェックしてみましょう(湘南美容クリニック)。

 

湘南美容クリニックのARTAS植毛費用
グラフト数 費用(1株あたり)
500グラフト 490,000円(980円)
750グラフト 690,000円(920円)
1,000グラフト 880,000円(880円)
1,250グラフト 1,025,000円(820円)
1,500グラフト 1,170,000円(780円)
2,000グラフト 1,440,000円(720円)
2,500グラフト 1,700,000円(680円)
3,000グラフト 1,860,000円(620円)

 

以上のように植毛費用はかなり低く設定されていることがわかります。一般的に植毛費用は大量植毛になっても1株あたりの費用は変化しません。

 

しかし湘南美容クリニックのロボット植毛であるARTAS(アルタス)植毛であれば、大量植毛になればなるほど1株あたりの費用は安くなるのです。

 

500グラフトの場合は1株あたり980円という設定ですが、3,000グラフトの植毛になると1株あたり620円になります。1株あたり360円も安くなる計算です。ロボット植毛に関しては大量植毛する方にとって極めて経済的なものであることが分かるでしょう。

 

【なぜロボット植毛は低価格で実施できるのか?】

 

幾つかのことが考えられると思うのですが、その一つに手間があります。手作業による植毛を行うとなると、毛の採取と株分け、そして植毛もしなければなりません。ドクターとしても高度な集中力を長時間維持するのは大変なことなのです。

 

ロボット植毛であれば、採取に関してはロボットにおまかせとなります。ドクターが直接採取する必要はないので、負担が少なくなるのは事実。だからこそ低価格でロボット植毛ができるのです。

 

メスを使わないので傷跡が小さい

ロボット植毛に関しては、メスを使うことはありません。切開しないので傷跡が小さくなっているのです。植毛後に縫合をする必要もありません。いわゆるFUE法と呼ばれる方式を採用しているのです。

 

ロボット植毛の傷跡が目立ちにくい理由としては、頭皮の硬さを考慮した上で採取を実施している、といったものがあります。

 

ロボット植毛を行う前には、必ず硬度計を利用するのです。硬さを図ることでどの程度の圧力で毛を採取するかを決めます。毛を採取するニードルを深く差し込みすぎない、といったメリットが得られるわけです。

 

CCDカメラを利用して採取する株を決める、といった特徴もロボット植毛にはあります。後頭部などの採取部に関しては、高密度で採取してしまうと後々傷が目立ってしまうのです。

 

しかしCCDカメラを使って植毛する毛を判定するのがロボット植毛なので、間隔を適切にしてくれます。その結果、傷跡が目立ちにくくなるわけです。

 

植毛の成功率が高い

植毛マシーンによっても異なってくるのですがARTAS(アルタス)植毛については、髪の毛の定着率が極めて高いことでも知られています。

 

ARTAS(アルタス)植毛に関しては、1秒毎に50回も撮影できる4つのCCDカメラを搭載しています。髪の毛の密度や本数を瞬時に算出してくれる機能を持っているわけです。どの毛を採取したらいいのかを判定してくれます。

 

さらに注目してほしいのはARTAS(アルタス)植毛には何万通りもの統計データがある、という部分です。そもそも肉眼では確認できないものとして、皮膚内の毛根の角度があります。

 

ドクターであったとしても、皮膚内の毛根の角度はわからないので、採取時に毛根を傷つけてしまい、定着できないような状態にしてしまうことも珍しくありません。

 

ARTAS(アルタス)植毛の場合は、何万通りものデータから皮膚内にある毛根の角度を計算してくれます。よって毛根が切断されるケースは極めて少なく、結果的に植毛した毛が定着してくれるわけです。

 

1時間あたり500本を超える株の採取も可能でさる

毛の採取はロボットが行うのですが、時間がかかるわけではありません。1時間あたりで500株の採取も可能なのです。

 

1,000株の採取であったとしても2時間程度あれば採取は完了します。ロボット植毛は短時間での対応ができる植毛を我々に提供してくれているわけです。

 

もちろん熟練したドクターであれば、1時間あたり500本を超えるドナーの採取も可能です。注目したいのは「ロボット植毛に熟練したドクターと同じような能力がある」という部分です。

 

植毛の施術を受けたとしても、必ずしもそのドクターが熟練しているとは限りません。担当してくれたドクターが、まだ植毛の施術を開始して1年も経っていない新米かもしれないのです。

 

ドクターによる仕上がりの違いが出にくい

つむじ部分のスカスカが完璧に改善している

植毛は施術してくれたドクターによって、仕上がりが大きく異なります。下手なドクターに当たってしまえば、定着率が低くなりスカスカの状態になってしまうこともあるのです。

 

定着率ですが熟練したドクターであれば80%から90%以上の定着率を誇ります。一方で技術のないドクターにあたってしまえば、50%から60%の定着率になってしまうこともあるのです。予定していた仕上がりとはだいぶ異なってしまいます。

 

ロボット植毛であれば、ドクターの技術力の差は現れにくいです。もちろんロボットは採取だけを行うわけですが、採取した髪の毛の状態は一定なのです。状態が良い株ばかりが採取されることになり、あとは植えるだけです。

 

植えるのがよほど下手なドクターででなければ、大きな問題は発生するとは考えられません。ドクターによる差が出にくい、というのもロボット植毛の大きなメリットの一つです。

 

ロボット植毛(自動式植毛)のデメリット(リスク)4つ

ロボット植毛にはメリットもありますが、気になるデメリットも4つあるので詳しく解説していきたいと思います。

 

採取部を必ず刈り上げることに

施術を受けるために後頭部の毛を短く刈り上げている

最近ブームになっているのが「刈り上げない自毛植毛」です。しかしロボット植毛に関しては刈り上げない自毛植毛に対応していません。必ず刈り上げることになってしまうのです。

 

植毛部を刈り上げるということは、植毛後に髪型の変化が現れてしまう、ということでもあります。

 

一応は周辺の毛によって植毛した部位は隠れているはずです。しかし寝癖がついてしまうこともあるでしょう。強い風に髪の毛が乱れてしまうかもしれません。そんなちょっとした拍子で毛の採取部分が見え隠れしてしまうのです。

 

植毛直後の不自然な髪型から植毛がバレてしまう、といったリスクが有ることも確かです。植毛の株数を少なくすれば刈り上げる範囲も少なく済みます。周囲にバレたくないと思うのであれば、1,000株以下の植毛から始めてみるのもおすすめです。

 

側頭部からの採取には対応していない

ロボット植毛によって毛の採取ができるのは後頭部のみです。側頭部からの植毛には対応していないので、大量の植毛には適していないケースもあるのです。

 

一般的に男性型脱毛症の場合には、後頭部と側頭部から毛を採取できるはずです。しかしロボット植毛が対応しているのは後頭部だけなので、後頭部の毛も薄くなっている、という場合には対応できません。

 

特に注意しなければならないのが大量の植毛を実施する場合です。2,000株以上や3,000株以上を後頭部のみから採取するとなると、後頭部の毛がだいぶ薄くなってしまうことも十分に考えられるわけです。

 

仮に大量植毛しなければならない、というケースについてはロボット植毛とドクターによる植毛の2つのタイプの植毛を選択する方法もあります。しかし2回も植毛を受けるのは負担にもなるので悩ましいところです。

 

毛を植えるのはドクター

ロボットが植毛手術のすべてを行うわけではありません。あくまで毛の採取までを行ってくれるのです。その後に植毛部にスリットを入れ、株を植え込んでいく作業があるわけですがそれらはドクターが行います。

 

要は毛の採取後はドクターの技術力がモノをいってくるわけです。

 

ロボット植毛であればどのクリニックを選んでもOK、と思っている方も多いかもしれません。決してその様な事はありません。やはり技術力があるドクターのいる植毛クリニックを選ぶことが肝心なのです。

 

クリニック選びは大変だと思いますが、カウンセリングなどでの感触も参考にしてどのクリニックを選ぶかを決めましょう。

 

ロボット植毛に対応しているクリニックは少ない

すべての植毛クリニックがロボット植毛に対応しているわけではありません。例えば植毛シェアナンバーワンのアイランドタワークリニックでも実施していないのです。有名なニドークリニックや紀尾井町クリニックでも実施していません。

 

有名な植毛クリニックの中でロボット植毛に対応しているのは湘南美容クリニック(AGAルネッサンスクリニック)とTOMクリニック美容外科程度となっています。要は選択肢が少ない、という点がロボット植毛のデメリットになっているわけです。

 

ロボット植毛を行っているクリニックを比較して、その上でどのクリニックを利用するか決めたい、という方も多いのではありませんか?その希望は現状では叶えられません。

 

しかし今後は数が増えてくるかもしれません。実際にロボット植毛によって髪の毛の悩みが解消した例も増えてきているのです。評判がさらに高まれば、導入するクリニックも増えるはずです。

 

ロボット植毛における採取部の傷はどの程度で目立たなくなるのか?

ロボット植毛は採取部の傷が小さいので、比較的早い段階で傷跡が目立ちにくくなります。

 

1週間程度でほとんど目立たなくなった、というケースもあるほどです。メスで毛を採取する方法だと、ざっくりと皮膚をきるので傷跡が消えるまでにかなりの時間がかかってしまうのです。しかしロボット植毛に関しては、毛根をくり抜くことになるので傷跡は微細です。

 

すぐに傷もふさがって目立ちにくくなるので、周囲の人に傷跡から薄毛がバレる可能性は限りなく低いことは間違いありません。

 

ロボット植毛利用したことがある方の口コミ評判

ロボット植毛を実際に経験した方の悪い口コミと良い口コミを両方確認しておきましょう。

 

悪い口コミ評判

思ったよりも時間がかかってしまいました。ロボット植毛は時間がかからないと聞いていたんですが、植毛時間には個人差があるようです。私の場合は植毛本数がそれほど多くないのに5時間近くもかかってしまいました。(40代前半の男性)

 

採取部に陥没したような穴が残ってしまった。ロボット植毛の利用している毛を採取する機械が思いのほか太かったようだ。

 

ただし現状では他の髪の毛によって傷跡はしっかりと隠れているので大きな問題は発生していない。ただし薄毛の範囲が広くなってしまった場合のことを考えると不安だ。(50代前半の男性)

 

良い口コミ評判

仕上がりには大満足です。ロボット植毛との事で不安があったのも確かです。変な場所の毛を採取されるのではないか、といった気もしましたが仕上がりも良好。ロボット植毛を利用するか悩んだ時期もありましたが選んで大正解です。(30代なかばの男性)

 

費用が安くて助かりました。保険適用になるわけではありませんが、ドクターがすべて植毛に関わるタイプよりも10万円から20万円は安かったと思います。「安かろう悪かろう」でもなかったので、ロボット植毛を選んで良かったです。

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