植毛の施術時間と定着率の関係ですが、後頭部などから髪の毛を採取してから実際に患部に植毛するまでの時間がかかりすぎると定着率が悪くなります。
クリニックによっては、少しでも定着率をよくするために大人数で移植手術を行うところもあります。
定着率アップの重要な基本部分になるので、クリニックなどに施術時間などを確認し色々比較してみるのもいいかもしれません。
もし3000本を超える植毛をされる方は、一度に行なわず2〜3回に分けて施術することもお勧めです。
例えば8000本の植毛を受ける方の場合、3回程度に施術回数を分ける方も珍しくはありません。定着率にメリットがあるので、そのように回数を分けているというわけです。
頭皮に問題が起これば髪の毛が生えにくくなることがあります。皮脂などを長期間そのままにしておくと、頭皮の炎症が起こります。
炎症を起こすと毛根が影響を受け、せっかく植えた髪の毛が脱毛してしまう可能性があります。毎日1回のシャンプーは心がけておきましょう。
いきなりシャンプーを使って洗うのは避けてください。
刺激の強いシャンプーは傷口を痛めるので、低刺激タイプや赤ちゃん用のものがおすすめです。男性用のトニックシャンプーは刺激が強いので植毛直後は絶対に使用しないでください。
1週間過ぎると傷口が安定し、ちょっとした刺激では出血しなくなります。通常に近いシャンプーができますが、指の腹で頭皮を抑え円を描くように頭皮を洗浄して下さい。日ごろからその洗髪法を利用している方も多いので、ほぼ通常といっても良いかもしれませんね。
植毛手術前に使っていた通常のシャンプー剤を利用して構いません。頭皮の傷跡も安定し、かさぶたもかなり取れた状態になります。植毛した毛も安定した状態になるので、洗い方も以前の方法に戻して良いです。
シャワーの水圧についても、2週間以降から通常の利用で対応できます。この時期まで定着率が高いまま過ごせれば、植毛手術は成功したと考えられます。
植毛手術後に髪の毛がしっかり定着するかどうかは、生活習慣も大きくかかわっています。確認していきましょう。
生活習慣も定着率にとって大切で、まずは睡眠時間があります。夜10:00から2:00まではゴールデンタイムと呼ばれ、髪の成長に効果を発揮する大切な時間帯です。
ストレスがたまると髪の毛というものが抜けてしまうということが言われています。血行を阻害することに繋がるからです。
ストレスは胃腸に影響を与えてしまい、その結果で肌を荒らしてしまうこともあります。頭皮も肌の一部分なので、やはりストレスで荒れてしまうと髪の成長には良くないです。
生活習慣の中には食生活というものも存在しています。食べ物によっては髪の毛の成長において一部影響を与えてしまう食材もあります。
脂質が多いものを食べすぎると、皮脂が多く出てしまいますのでこれも注意です。髪の毛に良いとされる食べ物もあります。
血行を良くするといわれるカプサイシンが含まれる唐辛子は髪の毛に良いとされます。さらに女性ホルモンと似た作用があるといわれるイソフラボンが含まれる大豆もよいとされます。
植毛した髪の毛にしっかりとした栄養を送るためにも、そういった食事を積極的にとることも定着率のアップには欠かせません。それらの成分がサプリメントとしても販売されているので、植毛とともに併用してみるのも良いでしょう。
自毛植毛の特徴は、男性型脱毛症の影響を受けにくい後頭部の髪の毛を移植するという点が挙げられます。
前頭部や後頭部の上部が男性型脱毛症の影響が出やすい場所なため、後頭部や側頭部から移植毛を採取することになります。
仮に上部の髪の毛を採取しても男性型脱毛症の影響を受けやすいため、いずれはまた抜けてしまい植毛の効果を得ることができません。
定着率は植毛の密度と深く関係しています。髪の毛をフサフサにしたいのでしたら、密度を増やしたいと誰しも思うものです。一定以上の密度で植毛すると、定着率が悪くなるのです。
植毛の密度は、1回の手術で30パーセントから40パーセントの密度で行われます。その数字自体は全く問題ありません。
同じ場所を2回や3回植毛される方もいます。その場合70パーセントや80パーセントを超える密度で植毛することになってしまします。
定着率が保たれるパーセンテージは70パーセント程度と言われているので、過剰な植毛は逆効果になりかねません。
自毛植毛の定着率には、生活習慣から施術内容、そして施術方針など様々なものが影響を与えるということです。
一般的に自毛植毛の場合には、クリニックでは定着率は95パーセント以上としています。ただ、その数字は数カ月程度のものとなります。
1年以上やそれから先も、その数字が維持されるとは限りません。維持していくためにも睡眠やストレス、食事などの生活習慣は確実に見直しましょう。残っている髪の毛にも良い影響が出てくるので、ぜひ実践してください。
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