強迫神経症による脱毛に植毛は有効か?

強迫神経症による脱毛に植毛は有効か?

強迫神経症という病気があります。損病気にかかってしまった結果、髪の毛が抜けて薄毛になる恐怖心が出てきてしまうこともあるのです。

 

実際に強迫神経症によって薄毛に悩んでいる方も多く、対処法を知る一環として治療に植毛が有効であるかを考察します。

 

強迫神経症とは

不安や不快な思いが増幅され、それを解消しようと様々な行動をとってしまいます。

 

髪の毛に関しては症状の一つであり、強迫神経症になる全ての人が“薄毛の不安”を抱えるわけではありません。(※強迫神経症は、OCDと呼ばれることもあります。 )

 

強迫神経症の代表的な症状としては、不潔・嫌悪・高所・縁起・病気・犯罪・不完全に対する恐怖があります。

 

髪の毛が抜ける恐怖

“病気”に対する恐怖の一つに分類され、自分が将来的に薄くなってしまうのではないか、という気持ちが増幅されさまざまな行動に出てしまいます。

 

頭皮がかゆくなるとその部分の毛が抜けてしまうとの恐怖が先に立ってしまい、無意味な回避行動をとってしまうのが強迫神経症における典型例の一つです。

 

頭皮のかゆみだけでなくニキビができたことに対して不安に感じ、毛が抜けてしまうのではないかと思ってしまう症例もあります。ただし、実際に髪の毛が抜けてしまうわけではなく、恐怖をずっと感じ続けるという病気です。

 

強迫神経症になる原因

様々な原因があるとされますが、まだまだ研究段階で分かっていないことが多数あります。

 

いままでは精神的な原因と思われてきましたが、そうではなく脳内の障害が原因になるケース、機能異常が原因になるケースが有力視されています。

強迫神経症による薄毛の対処法

自毛植毛手術は役に立つのかというと・・・

 

現状で薄毛ではないのに、植毛を受けても強迫神経症が治るわけではないので役には立ちません。仮に植毛したとしても、不安は解消されないのです。頭皮のかゆみやニキビがなくなるわけではありませんよね。治療法として適当ではありません。

 

自身の頭皮に適したシャンプーを探して利用した方が良いです。すすぎをしっかりと行うといった正しいシャンプーの利用方法も実践すべきです。

 

すでに薄毛であり強迫神経症によるさらなる薄毛に恐怖を抱いている場合には、まったく無意味というわけでもありません。髪の毛が増えた、という結果は得られるので植毛手術を受ける意味はあります。

 

ただ、強迫神経症を治すことはできないので、結果的に髪の毛が増えるだけで根本治療にはなっていません。植毛クリニックによって髪の毛の量が正常である場合には、手術を行ってくれない事もあります。

 

植毛による薄毛の対処は後頭部という薄くなりにくい部位の毛を利用するので、薄毛になってからでも十分に間に合うからです。

 

人工毛植毛は役に立つのか

自毛植毛と違って、人工毛は必ず抜けるものになるので強迫神経症の方には逆効果になります。せっかく植えても、少しずつ抜けて数年ほどで全て元通りになります。

 

徐々に薄くなることで、恐怖感をさらに感じてしまう可能性もあり、避けてほしい対処法です。

 

一定量の毛量を保つためには年に1回から2回ほどの施術が必要です。定期的にクリニックに通う必要があり継続的なコストもかかるのでおすすめはできません。

 

人工毛の場合は細菌感染の確率も特に高いとされ、危険性も専門家からも指摘されています。

 

髪の毛が頭皮にほとんど無く、自毛植毛自体が無理の方に選択されるくらいです。

 

植毛技術が高いアイランドタワークリニックでも人工毛の施術は取り扱っておらず、有名なクリニックの中では“ニドークリニック”が行っている程度です。

 

実績も多く精度の高い施術を行っているとされるニドークリニックでも、年に1回から2回の補毛を必要としている点には注目しましょう。

精神科への受診

最も効果を得られる対処法は、専門医療機関である精神科へ行くことです。

 

“薬物による治療”と“精神療法”による対処がされており、メインは薬を使ったものですが効果は精神療法のほうが高いとされています。

 

薄毛になる原因の説明は効果的なのか

男性型脱毛症は遺伝によって引き起こされるものなので、その説明をすれば強迫神経症の方を納得させられるのでは、と考える方もいますが効果はありません。

 

確かに遺伝系の男性ホルモンによる薄毛は多いですが、強迫神経症は精神的な病気なので理論的な説明では対処できないのです。

 

まずは専門的な治療を受けて強迫神経症を治し、実際に頭髪が薄ければ自毛植毛を受けるのが最善の選択になります。

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