これから植毛をしようとする時に気になってしまうのが、眠る時です。頭皮に傷がある状態なので、変な寝方をしてしまえば傷口が開いてしまいそうですよね。
状況によっては、植毛した毛が抜けてしまうのでは、といったことも頭によぎってしまいます。
今回は、少しでも定着率をアップさせたり、毛の採集を行った部位の傷に負担をかけなったりする眠り方、といったものをお教えします。自毛植毛の手術をする予定のある方、自毛植毛に興味を持っている方は必見です。
高い枕にして眠ることが重要です。普段使っている枕が低い場合には、なるべく高い枕を利用する、といったことがおすすめになります。
高い枕を使って眠ることは、FUT法にしても、FUE法にしてもどちらにも良い効果を発揮する、といったことが言われています。
高い枕にして眠ることで、麻酔手術の影響を低減できます。麻酔手術をするとまぶたの腫れなどが出てきてしまいます。術後に麻酔の影響で、麻酔自体が体の内部で垂れてくることがあります。そして垂れてきたものがまぶたの部分に残ってしまうのです。
枕を高くすることで、麻酔の影響をさらに下方へ流すことにより、術後食後の容姿の大きな変化、といたものが避けられます。まぶたが腫れていると、周りにいらぬ心配をされてしまいかねません。
移植部分をこすってしまうことで定着率が下がる恐れがあるので、なるべく硬い枕を使用します。柔らかいタイプの枕を使ってしまうと、頭皮の接触面積が増えてしまうのです。
枕についてはなれないと眠れない、といった方もいるかもしれません。植毛する1週間から2週間くらい前から硬い膜イラに切り替えて慣れることが肝心です。
植毛手術後は、横向きで寝るのがベストです。寝る時の癖といったものがあると思いますが、自毛植毛手術を受けてからしばらくは横向きで寝るのが基本です。
たとえば、仰向けで寝てしまえば、後頭部から毛を採取していると、採取した部分の傷口に負担がかかってしまうことがあります。うつぶせ寝に関しても、前頭部を植毛した場合には、植毛部位に一定の負担をかけてしまいかねません。
頭頂部のみの植毛を行った場合には、うつぶせ寝もおすすめです。後頭部と頭頂部に負担をかけない眠り方であれば、この場合は問題ありません。
もちろん横向き寝も良いですが、頭頂部を植毛した場合はより負担が少ないうつぶせ寝をおすすめするクリニックもあります。
自毛植毛は確立された植毛方法でもあるので、寝方で大きな変化が加わってしまうことはありません。寝ているときは寝返りも打つので、どうしても多少の刺激は加わってしまうものです。
一般的に定着率には寝方によって大幅な変化はない、とされています。ただし、寝ている時に刺激を与えていなければ95%は定着したのに、寝ている時に刺激を与えてしまったから90%ほどに落ち込んでしまう、といった可能性はあります。
5%程度の差も、自分の毛を無駄にしてしまったことになるので、大きな損失といって間違いではありません。
睡眠不足は定着率を悪くします。自毛植毛をした直後は不安定な状態が続きます。植毛した毛がしっかりと生えてくるか、それとも抜けてしまうのか、といった瀬戸際にあるのです。
睡眠不足に陥ってしまうと、血管が収縮してしまい髪の毛に栄養が送られにくくなります。髪の毛に栄養が送られにくくなってしまうと、自然と髪の毛が抜けやすくなってしまいます。
睡眠時間の確保、といったことが自毛植毛の成功に大きく関わっていることは、把握しておく必要があります。
植毛クリニックにお願いすれば、痛み止めを処方してもらうことができます。一般的には痛み止めを飲む必要はないのですが、実は薬自体が安心材料になって眠りやすくなる、といったことがあるのです。
寝る時になって、頭皮に少しでも痛みがあると気になってしまいますよね。睡眠が取りにくい状態になってしまいかねないのです。睡眠が浅くなってしまいます。
痛み止めがあると利用するにしてもしないにしても、痛み止めがあるから安心、といった状態になります。「もしも痛くて眠れなかったら痛み止めを利用すれば良い」といった気持ちが生まれるのです。
痛み止めが処方されることで、心理的に余裕が生まれリラックスした状態で眠れる、といった効果が生まれます。
手術が終わって家にかえってきてから、テレビやパソコンを利用する、といったこともあるでしょう。実は、そのテレビやパソコンに睡眠障害を発生させる可能性があります。
昼間であればまだ良いのですが、夜に利用してしまうと脳が活性化してしまいます。興奮状態となってしまい、交感神経が強くなってしまうのです。
寝る時には、リラックス効果のある副交感神経が出ていなければなりません。手術した当日や翌日くらいまでは、夜のテレビやパソコンは控えましょう。ちなみに、新聞や雑誌などは脳を興奮状態にさせないので問題ありません。ラジオも大丈夫です。
もともと寝付きがあまり良くない、という方もいるでしょう。神経質である、と辞任している方もいるかもしれません。そういった方は、植毛クリニックに睡眠薬を処方して貰う方法があります。
植毛クリニックは医療機関なので、ある程度の医薬品の処方は可能です。植毛クリニックからの指導で、寝方にも注文が入ることもあります。植毛した部位によってはいつも行っていた寝方ができない場合もあるのです。
いつも仰向け寝をしていた方が頭頂部を植毛した場合は、植毛した部位に負担が出てくるので横向き寝やうつぶせ寝をしなければならなくなってしまいます。普段と違った寝方だと、寝付きが悪くなってしまうことは往々にしてあるのです。
いつもと違う寝方になってしまうことが分かっている場合には、医療機関に睡眠薬をお願いしましょう。もちろん軽いタイプの睡眠薬の処方をしてもらってください。「マイスリー 5ミリグラム」が処方されることが多いと思います。
ちなみに睡眠薬には耐性といったものもあり、日常的に使うのは良くありません。植毛をした当日、植毛をした翌日のみの利用にとどめてください。3日目くらいになれば、患部も安定してくるので、普段の睡眠方法に移行しても平気です。
植毛に関係するおすすめ記事なので、気になった方はチェックしてみてください。
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