植毛クリニックは料金だけで選んではなりません。もっとも重要なのは、効果の高い植毛を行ってくれるのか、という部分なのです。
どんなに安かったとしても、密度が低くスカスカになってしまったらいかがでしょうか?生着率が悪く、多くの髪の毛を無駄にしてしまったらどうでしょうか?再手術を受けるとなると費用が高くなってしまい、料金が安いメリットもなくなってしまうわけです。
今回は植毛の技術力が特に高いとされる有名で評判になっているドクターを紹介します。どのような経歴があり、どれほどの経験を積んでいるのか?さらにどこのクリニックに所属しているのか、といったことも明らかにします。
最後に植毛における名医の基準(条件)についても解説するので、クリニック選びで悩んでいる方は必見です。
2009年から植毛クリニックのアイランドタワークリニックで勤務しています。
植毛医としては2018年で9年目になります。植毛医としてはベテランと言って良いでしょう。
注目すべきは最初から院長として勤務しているわけではなく、まずは一般の勤務医からスタートしているところです、その後アイランドタワークリニックの福岡院の院長へ昇進し、さらに2015年からは新宿院の院長としてその腕をふるっています。
一般の勤務医としての経験と院長としての経験の双方を兼ね備えており、髪の毛の専門医と言っても間違いありません。
26名の医師が参画するスキンケア情報サイト「スキンケア大学」にて、髪の毛系コラムの執筆・監修も行っています。
坂本有孝ドクターの執筆・監修コラム(スキンケア大学)はこちら
時期 | 経歴 |
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植毛医以前 |
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植毛医後 |
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坂本有孝ドクターの症例数は公表されていません。しかし国内トップクラスの症例数であることは間違いありません。
そもそもアイランドタワークリニックは国内の植毛クリニックの中でもトップクラスの実績を誇っているのです。2013年から2015年にかけて、3年連続で国内シェアナンバー・ワンです。
坂本有孝ドクター個人の数値ではありませんが、アイランドタワークリニックのFUEによる自毛植毛の1時間あたりに対処できる株数が公表されています。
世界平均と比較して2倍のスピードで植毛できる技術をアイランドタワークリニックのドクターは持っています。
スピードが早いということはそれだけ早く施術が終わるということです。時間がかからないので髪の毛の生着率も高まります。坂本有孝ドクターはアイランドタワークリニックの勤務医から院長になった方です。植毛スピードという面で遅れを取ったとは思えません。
アイランドタワークリニックの切断率に関しては坂本有孝ドクターの所属前であることは指摘しておかなければなりません。しかし現在ではさらに技術力が向上しているのです。
毛根の切断率が極めて少ないアイランドタワークリニックの勤務医から院長になった坂本有孝ドクターなので、切断率に問題があるとは思えません。当然生着率の高い植毛を行ってくれるはずです。
柳生邦良ドクターはドクターとしての経歴の長さはピカイチです。外科医としても活躍した経験があり、まだそれほど自毛植毛が注目されていなかった1980年代から研究をスタートしています。
NHT毛髪研究所ですが、植毛先進国であるアメリカのカリフォルニアにある「NHTメディカルセンター」のことを指しています。最新式の「NHT式植毛」を生み出し、紀尾井町クリニックでも実施しているのです。
2004年から植毛専門クリニックの紀尾井町クリニックの院長として活躍しています。院長として、すでに2018年で15年目にもなるわけです。植毛専門医としての経験は他のドクターを圧倒しています。
2016年には国際毛髪外科学会(ISHRS)の会長に就任し、現在もその地位にあります。
外科医としての活躍 | 1976年より東京大学医学部付属病院の外科勤務、東京大学医学部助手や神奈川県立医療センターの胸部外科医長として勤務 |
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植毛に関わり始める | 1987年より自毛植毛の研究を積極的に開始する、NHT毛髪研究所所長就任 |
植毛クリニックの院長就任 | 2004年に紀尾井町クリニックの院長に就任 |
トリコフィティック縫合閉鎖法を植毛施術で導入したことでも知られています。
トリコフィティック縫合閉鎖法とは、傷跡が残りにくいと医療業界で話題になっている最新の縫合技術なのです。植毛は頭皮に傷跡が残りやすい、ということは広く知られています。その当たり前とされるものにも対抗していこう、といった気概を持っているドクターなのです。
過去の経験だけで対応しているドクターではありません。良いと思ったものは積極的に導入しているのです。
柳生邦良ドクターは前述したように外科医として過去に活躍していました。ドイツに留学した時には心臓や肺の移植免疫に関する研究で世界的に評価された実績を持っています。
単に植毛だけの知識を持ったドクターではありません。呼吸や循環、そして心臓などの広範囲な知識をもった総合医でもあるわけです。
植毛手術はそれほど危険ではありませんが、麻酔などの医薬品も利用します。もしものときにも対応できる幅広い知識を持った柳生邦良氏のようなドクターによる施術が必要なのです。
1回の手術で5,000グラフト(株)(※)もの植毛が出来ることでも評判なドクターです。
※1株あたり髪の毛約2.5本なので、5,000グラフトは12,500本程度
前頭部から頭頂部まで禿げ上がってしまった場合には、大量の植毛が必要ですが簡単ではありません。ゆっくりと植毛していると毛根が死んでしまう恐れがあり定着率が下がるのです。ですから施術が遅いドクターであれば、2回から3回に分けて植毛することになります。
音田正光ドクターであれば、1日の施術で12,000本以上の植毛が可能です。広範囲の薄毛であったとしても、1回の施術で終了なので時間的な負担はほとんどありません。気持ち的にも1回で終わった方が良いに決まっていますよね。
特に10,000本前後の植毛。いわゆるメガセッション植毛を希望している方は、音田正光ドクターがいる親和クリニックの利用を検討しましょう。
時期 | 経歴 |
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1991年 | 福島県立医科大学医学部卒業 |
1995年 |
福島県立医科大学大学院卒業(医学博士)、米国留学 |
2001年 | 日本医科大学勤務 |
2004年 | 都内の某植毛クリニックに勤務 |
2014年 | 親和クリニック新宿が開設→院長に就任 |
2015年 | 親和クリニック 総院長に就任 |
親和クリニックで勤務を始めたのは2014年とのことなのでそれほど長い経験はないと思ってしまうかもしれません。しかし2004年から植毛医としての勤務実績があります。
2018年で15年目に突入する大ベテランの植毛医が音田正光ドクターなのです。
各メディアにも露出実績があります。信頼がなければメディアに出ることもありません。薄毛に悩む方に対して様々な提言を行っているのです。
普通の植毛で満足しないのが音田正光ドクターです。彼が開発して、実際に施術で実施しているのが「MIRAI法」です。MIRAI法はメスを使わないため、痛みや傷跡が少ないです。さらに従来の植毛手術時間に比べ半分以下にすることに成功しました。
彼の評判をチェックすると「痛みが少ない」「短時間で施術が終わってビックリ」との声が多数あることに気づくはずです。全ては彼が開発したMIRAI方によるものだったのです。
ちなみにMIRAI法では、極細のパンチブレードを利用します。0.63cmのサイズで毛根を採取するので、傷跡が極めて少なく今度の生活に影響を与える可能性は極めて低いです。メガセッションにも対応しており、1時間あたり1,200株から2,000株のスピード植毛も可能となりました。
症例実績も問題ありません。多数の植毛施術を実施しており、ノウハウもあります。経験に裏打ちされた実力を持ったドクターが音田正光氏なのです。
井上浩一ドクターは切らない植毛法であるFUE法を進化させた「i‐SAFE」を独自に開発しました。
i‐SAFEの施術中の患者さんの大半は寝ています。さらに「アンシェーブン i‐SAFE」によって、髪を刈り上げることなく長いままで施術出来るようになりました。施術中の痛みや施術後の髪型に影響ワタ得ない植毛法を確立したのです。
一般的な植毛医は植毛が成功すれば良い、と考えるものです。しかし井上浩一ドクターは単に植毛を成功させるだけではなく、患者目線に立ち患者を思って日々施術しているわけです。
井上浩一ドクターは1回の施術で4,000グラフト(株)(髪の毛約10,0000本)の植毛が可能です。
一般的に1回の施術では3,000グラフト程度が限界とされているので、井上浩一ドクターがいかに素早い施術をしているのかが分かるでしょう。もちろん施術が早いからといって精度が低いわけではありません。
4,200件の症例数があり、植毛医としての経験は2018年で17年目になります。
時期 | 経歴 |
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1988年 | 熊本大学医学部卒業、熊本大学医学部付属病院勤務 |
1989年 | 某大手美容整形外科クリニックの本院に勤務 |
1998年 | 都内美容外科クリニックの院長に就任 |
2002年 | 米国にて自毛植毛研修を実施、植毛クリニック開院 |
2006年 | 某大手植毛クリニックの院長に就任 |
2014年 | アスク井上クリニックを開院、院長として所属 |
植毛医としての活躍前には美容外科に勤務をし、そちらでも院長としての経験があります。植毛医としては2002年より活動しており、その実績は国内屈指です。
アスク井上クリニックが開院する前には、別の大手植毛クリニックに勤務し、そちらでも院長まで上り詰めました。国内でも評価の高い植毛の名医が井上浩一ドクターです。
植毛系ドクターとして国内屈指の知名度を誇ります。ヨコ美クリニックの院長として活躍しているドクターですが、様々な実績持っているのです。
例えば日本人医師として初めてマイクロ植毛・FUTについての発表を実施しました。さらに日本人にマッチングした植毛をするために、日本人のドナー(植毛する株)の密度・毛根の比率分析も行っているのです。
海外での著作物の出版なども行っており、世界的なドクターの一人です。2006年にはアメリカ毛髪外科専門医に日本人として初めて認定されています。
今川賢一郎ドクターは写真を見て分かるとおりに髪の毛がフサフサです。しかし彼は自毛植毛を受けているのです。
計2回の手術を受けており、1回目に747株(1,829本)を移植し2回目に718株(1,577本)を移植しました。その手術は1999年に行われたものであり、現在もしっかりと維持できているのです。植毛医として非常に説得力を持っているのが今川賢一郎ドクターの大きな特徴といえます。
経験が長いドクターではありますが、現在も現場で植毛の手術に立ち会っています。年間数百件の施術を実施しており、総症例数は15,000にもなるのです。施術ノウハウも持っており、信頼できるドクターです。
植毛は、毛を植えて生えてくれば成功ではありません。植毛をしたということがわからないような自然な状態を維持させることが必須なのです。そこで大きく関わってくるのが美容的意識です。
生え際のラインを一直線にしてしまうようなドクターはダメです。生え際は、よく見るとなだらかなラインをしていることが多いのです。富士額などをイメージすると良いでしょう。
髪の毛の密度も重要です。高密度にしすぎてもおかしくなってしまいますし、低密度ではスカスカです。毛量のグラデーションも考慮しなければなりません。生え際はそれほど毛量が多くなく、頭頂部に向かうにかけて少しずつ毛量が多く見えるように植毛するテクニックも求められるわけです。
美容的意識を持っているドクターかをチェックする一つの判断基準として、美容クリニックで勤務してきた経験などを確認するのも良いでしょう。美容外科は美容的要素を持ったドクターにしか務まりません。
植毛は手術の一つであり、ドクターとしても一定の技術力が求められます。外科的なテクニックを持っていなければ、定着率が悪くなるなどの失敗を招いてしまうかもしれません。
株を傷つけてしまうリスクを低減できれば、定着率が格段にアップします。スリットの深さが適切であれば定着率がさらにアップし、毛の流れも自然に見えるようになります。手術時間が短ければ患者さんへの負担も軽減できるわけです。
一定の外科的な経験や技術がある方でなければ、植毛の名医とは呼べません。
頭の形は全ての方が一緒でしょうか?全く異なりますよね。頭の大きさなどにも違いがあるわけです。全ての人間の頭の形が一緒であれば、経験が少なくても対応できるかもしれません。しかしカタチはそれぞれ異なり、その変化にドクターは対応しなければならないのです。
臨機応変に対応するためには経験がモノをいいます。症例数が多ければ、それだけ様々な頭の形にも対応しているということ。あなたにマッチングしたオーダーメイド的な植毛が出来るドクターということになります。
植毛は単純作業です。後頭部などから株を採取し、植毛部へ植え込んでいくわけです。しかしいつまでも受動的に同じ施術を繰り返し行うドクターは成長しません。
より新しい施術、より効果的な施術、患者にとって負担の少ない施術などを開発していこうとの意欲も大切なのです。
実際に今回紹介したドクターの多くは、FUE法などの植毛法をマイナーチェンジして精度をさらにあげようと努力しています。植毛に対する情熱があるからこそ、日々努力できるわけです。