植毛とHARG療法を比較|それぞれのメリット・デメリット

植毛とHARG療法の違い|それぞれのメリット・デメリット

薄毛治療として大いに注目されているのが“HARG療法”ですが、自毛植毛治療との違いをメリットやデメリットから探ります。

 

近年、薄毛の治療は、植毛と発毛治療を選択する方が非常に増えてきました。発毛治療の一つがHARG療法になりますが、実際にどのような特徴があるのかを最初に探ります。

 

HARG(ハーグ)療法とは?

簡単に言うと、髪の毛を再生させる治療です。HARG(ハーグ)療法は、髪の毛が生えにくくなってしまった状態を変え、以前の様に髪の毛が生えてくる事を目指しています。

 

主に毛周期のサイクルを正常にする事を目的として治療を実施しており、髪の毛の成長期を伸ばそうとします。

 

多くの男性を悩ます“男性型脱毛症(AGA)”は、毛周期の異常により、髪の毛が生えてこなくなります。成長期が伸びれば、薄毛が解決すると考えられるのです。

 

毛が生えてこなくなった毛根から再び髪が生えるのか

HARG(ハーグ)療法で最も重要なことになりますが、髪の毛が生えてこなくなったとしても毛母細胞は死滅したわけではありません。よく見れば薄くなってしまった部位からも、細くて短い毛が生えているはずです。

 

産毛状態の毛を太く長く成長させるのがHARG(ハーグ)療法の目的です。

 

治療内容

レーザーや注射を用いて、頭皮に成長因子(グロスファクター)などの成分を注入します。成長因子には細胞を活性化する働きがあるとされ、それを頭皮に注入することで毛母細胞の活発化を狙うのです。

 

最近ではレーザーや注射ではなく、電流を加え頭皮に成長因子(グロスファクター)を浸透させる方法も確立されています。

HARG(ハーグ)療法のメリットと植毛治療の違い

HARG療法は植毛の手術と違うためメリットが多くあります。ここではHARG療法のメリットについて見ていきましょう。

 

頭皮に傷跡が残らない

注射をすることもありますが、基本的に植毛のような傷跡が残らないといった嬉しいメリットがあります。治療後も髪型の制約を受けないので、植毛ではなかなかできない坊主やスキンヘッドにすることも可能です。

 

髪の毛が生え続ける

自毛植毛も同じですが、HARG(ハーグ)療法も髪の毛が生え続けることになります。自分の髪の毛なので、普通の速度で生え続けます。一方、植毛の中には人工毛植毛というものがありますが、こちらは人工毛なので毛が伸びることはありません。

 

女性の利用もできる

男性型脱毛症(AGA)は男性だけに起こるのではなく、少数ではありますが女性にも起こりえます(女性男性型脱毛症(FAGA))。発毛治療の中には女性が利用できないものもありますが、HARG(ハーグ)療法による治療は全く問題ありません。

 

自毛植毛についても女性の利用は全く問題ないので、女性利用については差がありません。

 

※女性が利用できない発毛治療・・・男性ホルモンの働きを抑える医薬品“プロペシア”利用による薄毛治療

 

副作用がない

現状ではHARG(ハーグ)療法の副作用は確認されていません。頭皮に注入される成分も特に危険なものではなく、頭皮に問題が起こったとの情報もいまのところはないのです。

 

植毛については、主に二つの副作用が報告されており、頭皮がぼこぼこと凹んだ状態になるピットスカーや植毛後に周辺の髪が抜けるショックロスが報告されているのと比べると、大きなメリットと言って間違いありません。

 

※まだHARG(ハーグ)療法の利用者数は少ないので、副作用が表に出てきていない可能性もあります。

HARG(ハーグ)療法のデメリットと植毛治療の違い

メリットが多いHARG療法ですが、もちろんデメリットもあるので確認しておきましょう。

 

費用が高い

植毛手術も高いと思われる方もいますが、実はHARG(ハーグ)療法はそれを超えます。初診料は5,000円と一般的な金額になりますが、そもそも自由診療になるので全額負担になります。

 

あるHARG(ハーグ)療法クリニックの費用
  • 1回当たりの治療費・・・15万円
  • 平均治療回数:5回から10回
  • 平均治療費総額:100万円から150万円

 

1回治療したからといってずっと生え続けるわけではありませんので、再治療を受ける可能性も実際にあります。

 

再診にも費用が発生しますので、上記した金額の2倍や3倍のお金を費やしている方もいます。植毛については、一度植えてしまえばその部位の心配はほとんどなくなります。

 

かかる費用の上限が明確にされているのが、植毛治療の大きなメリットです。

 

※自毛植毛費用の目安・・・3,000本で100万円

 

必ず効果があるとは限らない

HARG(ハーグ)療法最大のデメリットが、誰にも必ず効果があるわけではない、という部分です。個人差があるのはもちろんですが、お金を投入したにもかかわらず、思った以上に回復してくれなかったケースもあります。

 

あるHARG(ハーグ)療法クリニックでは、発毛率が98パーセントと表現していますが、1本生えてきても発毛と表現できるので鵜呑みにしてはいけません。

 

一方で、自毛植毛は植えた髪の毛は高い確率で生えてきます。自分の髪の毛なので、ほとんど拒否反応を起こす事もありません。自毛植毛の場合の定着率は80%から90%になり、質の良いクリニックになると95%以上にもなります。

 

効果が出るまでに時間がかかる

HARG(ハーグ)療法では、最低でも4カ月から6カ月間は治療しなければ、髪の毛が生えてこないと言われています。即効性という面では劣りますが、この点は自毛植毛も一緒です。自毛植毛もある程度生えそろうまでに6カ月、完全に生えそろうまで12カ月ほどかかります。

おすすめ関連記事

植毛とその他の薄毛治療に関係するおすすめ記事なので、気になった方はチェックしてみてください。