植毛手術と医薬品|麻酔薬・外用薬・内服薬を徹底解説

植毛手術中と術後にはどんな医療薬が利用されるの?

ドクターが注射器を手に持っている 頭皮に注射をしようとしている

植毛手術では医薬品が利用されます。麻酔薬を利用することになるのですが、もしも利用しなければ痛みが強く出てしまい、じっとしていられません。頭皮をカットしたり毛根をくり抜いたりするわけですからね。

 

植毛手術を受けたあとは、残っている髪の毛をこれ以上薄くしないために発毛剤などの医薬品を継続摂取していきます。

 

もしも摂取しなければ、男性型脱毛症は進行性の薄毛なので植毛した毛以外が薄くなってしまい、再手術が必要になってしまうのです。

 

こちらでは植毛手術や術後に利用される医薬品の効果と副作用を明らかにします。

 

どんな医薬品を利用するのか分からずに不安を抱えていた、という方は要チェックです。

 

植毛手術中に利用される医薬品

局所麻酔を頭皮に注入している

植毛は、手術中の痛みを取るために、局所麻酔(部分麻酔)を使います。全身麻酔ではありません。

 

全身麻酔の場合は、危険性が強いので、なるべく使わないようにしているわけです。そもそも植毛手術の場合には、全身麻酔のような強い作用を持った麻酔薬は必要ありません。

 

局所麻酔は、腕と頭部に実施します。なぜ腕にも実施するのか不思議に思う方もいるかもしれませんが、腕に関しては点滴をするからです。点滴をしている時間は比較的長時間になることもあるので、その痛みを緩和させるために局所麻酔を1本ほど打ちます。

 

頭部への局所麻酔ですが、基本的には「毛を採取する部分」と「毛を植える部分」に対しておこないます。

 

頭部には10本程度の麻酔を打つことになるので、大量投与に感じてしまう方もいるかも知れません。量が多いように感じたとしても、あくまで局所的な機能しかないので安心してください。

 

局所麻酔の副作用とは

基本的には心配ありません。作用が強いわけではないので、全身に影響をあたえるわけではないのです。

 

植毛の手術中に関しては、麻酔の効きが強い方であれば少し眠気が出てしまう程度です。基本的は意識がハッキリとしているので、体の内部にまで影響を与えないことがわかると思います。

 

ただし注意してほしいのが、麻酔薬にもアレルギーがある、という部分です。過去に麻酔薬で何かしらのアレルギーが出てしまった経験がある方は、前もってクリニック側に伝えておいてください。

 

正確な情報を伝えておけば、アレルギーが出てしまった麻酔薬以外の麻酔薬を利用することも可能です。

 

ちなみに植毛クリニックごとに利用する麻酔は異なっていますだからこそ前もってクリニック側に伝えておくことが肝心なのです。ドクターでなくても構いません。カウンセリングを受けた時に、カウンセラーに伝えておくことでクリニック側がどの麻酔を利用するか判断してくれるはずです。

 

※麻酔が効きやすい方は、術後しばらくぼーっとしてしまうこともあります。植毛手術を受けた日は麻酔に弱い強い関係なく、車の運転はひかえてください。

植毛手術直後に利用される医薬品

ピンク色をしたカプセルを服用している画像 服用は家で行われる 痛みが出たときだけ飲む

植毛手術中は局所麻酔がしっかりと効いているので痛みはありません。しかし植毛手術が終わると、麻酔の効き目が切れてきて徐々に頭部に痛みを感じることがあります。

 

その痛みを止めるために痛み止めが処方されます。

 

痛み止めの処方される期間ですが、基本的には数日間です。それほど痛みが長期化することはないので、痛み止めの利用は短期間で済みます。

 

中には寝るときだけ頭部の痛みが気になるので、寝る直前にだけ飲む、という方もいます。痛みに関しては、人それぞれ捉え方が違うので痛み止め自体を全く利用しないで済んでしまう人もいるのです。

 

痛みに弱いと自認しているのであれば、多少長めの期間の処方をクリニック側にお願いしてみると良いかもしれません。

 

痛み止めの副作用とは

痛み止めは痛みが出ているときのみに利用するものなので、日常的に利用するものではありません。ですから植毛手術後数日間利用したとしても、身体に大きな影響はありません。痛いのであれば無理をしないで痛み止めを飲みましょう。

 

ただし痛み止めには、一定の影響を体に与える作用があるので、副作用が全くないわけではありません。もしも副作用型の症状が出てしまった場合には、まずは服用をストップしてクリニックに連絡をしてください。

 

痛み止めの主な副作用
  • 発疹・じんましん
  • 頭痛
  • 食欲不振・胃もたれ・腹痛・胃痛

 

痛み止めの副作用ですが、服用方法を謝ってしまった場合に出やすいです。大量に飲んでしまったり服用期間が長期化してしまったりした時に現れやすいので、その点は気をつけましょう。

 

消化器系の副作用に関しては、もともと胃腸が弱い、という方に起きやすいことが分かっています。胃腸が弱い方は、前もって植毛クリニック側に伝えておくのがベストです。痛み止めを処方される時に様々な注意点が伝えられると思うので、そちらを守ってください。

植毛手術後の状態を維持するために利用される医薬品

MSD社製のpropecia1mgのパッケージ画像

植毛した毛については、男性型脱毛症の影響を受けにくい側頭部や後頭部のものとなっています。ですから植毛したとしても、しっかりと生えてくるのです。

 

しかし、前頭部から頭頂部にかけての髪の毛に関しては、徐々に進行してしまいます。また薄毛が目立ってきてしまい、再手術になってしまうかもしれません。

 

植毛の再手術を避けるために実施されるのが発毛剤の処方です。発毛剤を処方することによって、これ以上薄毛が進行するのを防ぎ、植毛の再手術を避けるわけです。

 

植毛手術後に処方される発毛剤ですが1種類ではありません。症状によっては様々な発毛剤がミックスされて処方されることもあるので覚えておきましょう。

 

植毛後に処方される薄毛治療薬
薬の名前 効果
プロペシア 男性型脱毛症に効果あり(5αリダクターゼU型に効果あり)
ザガーロ(デュタステリド) 男性型脱毛症に効果あり(5αリダクターゼT型とU型に効果あり)
ミノキシジル(飲み薬か塗り薬) 男性型脱毛症と瀰漫性脱毛症に効果あり(血流の改善機能あり)

基本的には上記した3つの種類の発毛剤が処方されることになります。

 

薄毛がそれほど進行しておらず、現状で生えている髪の毛も元気であった場合にはプロペシアのみの処方となることも多いです。プロペシアのみであると、ひと月あたり7,000円から8,000円で維持できるのでそれほど大きな負担にはなりません。

 

薄毛が進行していたり植毛した以外の部位の毛根も弱っていたりする場合には、より強力なザガーロとともにミノキシジルが処方されることもあります。ミノキシジルに関しては内服薬と外用薬があるのですが、内服薬のほうが強い作用があります。

 

発毛剤にはどのような副作用があるのか?

発毛剤には様々な副作用が報告されているので注意しなければなりません。中には体質的に合わない、という方もいるのです。

 

プロペシアの副作用としては、性欲減退や勃起障害(ED)があります。プロペシアには男性ホルモンに関わる作用があるので、何かしらの影響を与えてしまうと考えられているのです。

 

またプロペシアは前立腺肥大症の改善薬として開発された経緯もあります。前立腺癌のマーカーの数値を下げてしまう作用があるので、継続的に飲むことで前立腺がんの発見が遅れてしまう、ということもあり得るのです

 

ザガーロについては基本的にはプロペシアと同じ作用を持っているので副作用に関しても同様である、と考えて良いです。

 

性欲の減退やEDになってしまった方もいるので、飲んでから下半身の元気がなくなってしまった、という方は服用についてクリニック側と相談しましょう。

 

ミノキシジルに関しては内服薬と外用薬で副作用が一部異なっているので注意しなければなりません。

 

 

【ミノキシジルの副作用〜内服薬〜】

 

全身の血管を拡張する作用があるので、血圧が下がりすぎてしまう、といった副作用が報告されています。要は低血圧になってしまうのです。血圧が下がりすぎると脳に送られる血液量が少なくなり、気を失って倒れてしまう、ということも考えられます。

 

心臓の痛みや動悸、そして息切れといった循環器系の症状が出ることもあるので注意しましょう。

 

【ミノキシジルの副作用〜外用薬〜】

 

外用薬の副作用に関しては、基本的に塗布した場所に現れることが多くなっています。ミノキシジルは医薬品であり、皮膚に対して一定の刺激を持っているのです。

 

塗布した場所に炎症が起きてしまったり、湿疹ができてしまったり、頭皮ニキビのようなものが出来てしまうこともあるのです。

 

お肌が弱いという方であれば、内服薬系のミノキシジルに切り替えるのも一つの方法です。ただし副作用としては塗布薬のほうが弱いので、まずは塗布薬を試してみてだめであれば内服薬を試すべきです。

発毛剤の処方は植毛クリニックとAGAクリニックのどちらにすべき?

値段を考えるのであればAGAクリニックのクリニックのほうがお得です。

 

植毛クリニックを利用したことから、発毛剤の処方もAGAクリニックの方が良い、と考えてしまうかもしれません。確かに利用しているクリニックに処方してもらったほうが気持ち的にも楽だと思います。しかし発毛剤治療は長期化する、ということを理解しなければなりません。

 

1ヶ月間だけ発毛剤を飲めば一生涯髪の毛が維持できる、ということであればちょっと値段が高くても良いでしょう。しかしこれから長期間発毛剤のお世話になっていくわけです。値段が高い、というのはデメリットでしかありません。

 

発毛剤の値段ですが、植毛クリニックに比べてAGAクリニックのほうが安い傾向にあります。さらに取り扱っている発毛剤の種類も豊富なのです。

 

トータルコストもしっかりと考えて植毛クリニックを選ぶのか、それともAGAクリニックを選ぶのかを決めましょう。

 

クリニック別薄毛治療薬の費用比較(1か月分・税抜き)

クリニック名 費用
ユナイテッドクリニック 約5,509円
神田いきいきクリニック 5,800円
髪のクリニックSeed 6,700円
東京ロイヤルクリニック 6,800円
AGAヘアクリニック 約6,944円
アスク井上クリニック 7,200円(初月のみ)
紀尾井町クリニック 9,000円
親和クリニック 9,000円
ニド―クリニック 9,800円

一覧にしてみるとわかりやすくなりますが、植毛クリニックのほうが発毛剤の価格を高く設定しています。

 

ひと月あたり3,000円程度も開きがあるということは、年間で40,000円程度も変わってきてしまいます。10 年間で40万円なので、やはり普段利用する発毛剤に付いてはAGAクリニックを活用すべきです。

 

さらにアイランドタワークリニックとアスク井上クリニックのように金額を異明示していないところもあるのです。いくら掛かるのかわからないところを利用するのはなるべく避けましょう。

 

安全性を見てもAGAクリニックのほうがおすすめ

植毛クリニックはあくまで植毛の専門家です。植毛については安心してお任せできますが、AGA治療薬についてしっかりとした知識を持っているとは限りません。単に処方しているだけ、といった感覚で対応しているところもあるのです。

 

AGAクリニックはメインの施術がAGA治療薬の処方です。ですから処方薬については一定以上の知識を持っていることは間違いありません。

 

さらにAGA治療薬による治療ノウハウもAGAクリニックのほうが持っています。

 

医薬品による治療に限れば症例数も植毛クリニックよりも格段に多くなっており、より精度の高い頭髪の維持治療が受けられるわけです。